ここでは、透過スクリーン向け投影映像の制作の基本を掲載しています。
使用するソフトはキャラミんStudio  (※フリー版のキャラミんOMPではモーション編集できません)
映像編集ソフトはaviutl、After Effects、Final Cutなどになります。
無料の映像編集ソフトも多数公開されていますので、試してみてください。

「キャラミんStudio」を使った投影映像の紹介

投影映像の作品例 (Youtube版) 〜第一弾「ローリンガール」〜 ポリッドスクリーン投影時の様子
キャラミんStudioにはモーションの自動振り付け機能があり、モーションデータが公開されていない楽曲でもダンスモーションを作成することができます。

この投影映像は、モーションを自動振り付け後に不自然なモーション箇所を編集で切り貼りして調整したものです。
キャラミんではモーションの切り貼りが簡単に行えるため、曲調に合ったモーションを自分好みに組み合わせることができます。
こちらはキャラミんで制作した映像をポリッドスクリーンに投影した様子です。 (ライブステージを想定した投影)
キャラミんから背景透過で映像を出力し、動画編集ソフトで影の映像などを制作することで、このような演出を加えることもできます。

このようにモーションデータのない楽曲でも、ミクパのようなライブイベント向きの投影映像を制作することが可能です。

投影映像の作品例 (Youtube版) 〜第二弾「深海少女」〜 ポリッドスクリーン投影時の様子

位置付けとして、ニコニコ動画で公開されている"職人が制作したモーション"には劣りますが、モーション編集次第でソコソコ違和感のないダンスモーションを作成できるため、
"職人モーションがない楽曲"または職人モーションが公開されるまでの"繋ぎ"として十分使うことができます。

■以下、【準備編】【作業編】【仕上げ編】の3つに分けて解説します。



【前準備】ここから制作工程を細かく解説していきます。キャラミんStudioを起動させて、音楽ファイルを読み込ませておきましょう。


準備編 - @ビートを指定する (重要)
キャラミんStudioでは、読み込んだ音楽データからBPM値を解析して自動設定されています。
楽曲によってはBPM値がズレる場合がありますので、「BPMの指定」にチェックを入れて、楽曲の正確なBPM値を入力してください。(楽曲のwiki情報などから)

モーションの速度やテンポが変化するため、要確認
また、BPM値を指定すると、モーション・カメラワーク情報が削除されるため、必ず最初に設定します。

準備編 - A投影映像用のカメラワークを作成  (ライブラリデータ公開)
続いて、投影映像用のカメラワークを設定します。
まず@カメラ→A全チェックを外し、推奨カメラワークの値でライブラリ保存しておき、
B保存したカメラライブラリを1つ選択して、C"カメラワークの再割り当て"をクリックします。

以下から推奨カメラのライブラリデータをダウンロードできます。
ライブラリデータを読み込ませると解説図のカメラワークが出てきます。
推奨カメラ_ライブラリデータ(ccamw形式)


準備編 - Bビューパネルのアスペクト比固定 + 枠線の設定
アスペクト比の固定について
あらかじめ、投影するプロジェクターの画面比率に合わせて固定しておきます。
以後、モーション調整作業でキャラクターが画面外に出ないよう注意しながらモーション編集を行ってください。
(投影に使用するプロジェクターの解像度を設定しましょう)

描画設定-枠線の設定について
枠線とは、MMDでいうキャラクターの"エッジの太さ"のことです。 デフォルト値の設定では枠線が太くて不自然なため、0.10以下の値に設定しておきます。
(枠線を用いた演出を行う場合は任意に設定してください)

■以上が【準備編】になります。
準備編で設定内容は、新規プロジェクトを作成した際、設定が削除されてします。
新しくプロジェクトを始める時は、必ず【準備編】の設定を行いましょう。




作業編 - @モーションの自動振り付け
まずモーションの自動振り付けを行い、良さそうなモーションの組み合わせを見つけましょう。
あらかじめ、除外したいモーションのチェックを外しておくと
楽曲のイメージに合ったモーションの組み合わせに近くなります。
(静かな曲の場合、アクティブモーションのチェックを全て外すなど)

自動振り付けは、モーションの組み合わせのヒントを得るのに有効な機能です。
良いモーションがなかった場合、"全て再振り付け"を押下して再度自動振り付けを行いましょう。
良さそうなモーションが見つかれば次の"モーション切り貼り"の作業に移ります。

作業編 - A複数モーションの切り貼り作業
自動振り付けで良さそうなモーションができたら、モーションの●を押下してロックしましょう。
(モーション切り貼り作業で誤って削除することを防ぎます)
次に、気に入らないモーションがあれば好みのモーションに入れ替えます。

複数のモーションをコピーする場合、コピー先の1つ目のモーションのみを選択して貼り付けを行います。
(Aメロ、Bメロ、サビの各パートでモーションを統一すると作業が短縮できます)

また、編集中にキャラクターが画面端に寄り過ぎることがありますので、
動作タブの"位置のリセット"を押下できる状態でモーション編集しましょう。

■自然なモーションを作るコツ
・隣り合わせ相性の良いモーションと悪いモーションがある(直立→大股になるモーション、静かな動作→激しい動作 など)
・曲の始めは「待機_」の付くモーションでアイドリング
・部分的にモーションのスピードを変更したい時は、タイムライン上のビート線を調整する

■以上が【作業編】になります。
モーション編集していくとキャラクターが中心からズレていくことがありますので、
"左ステップ"や"右ステップ"などのモーションでキャラクターの立ち位置を調節しましょう。
一通りモーション編集が済めばリップモーションを付けてエクスポートしましょう。【仕上げ編】へ




仕上げ編 - @リップモーションを設定
"リップ"ボタンを押下し、リップカメラにチェックを入れて、
タイムライン上に楽曲の歌詞をスペル入力して発音の長さを調整しましょう。
こちらもモーション同様に同じ歌詞(同じテンポで発音)の箇所はコピー&ペーストしましょう。

また歌詞が早い曲では、タイムラインの表示倍率を上げて作業します。
パートを繰り返しチェックする場合は、"区間繰り返し"にチェックを入れると作業しやすくなります。

仕上げ編 - A透過付きAVIで出力する
あらかじめ、透過に対応した映像コーデックをインストールしておきましょう。
ここではUMEZAWA TakeshiさんUt Video Codecをお勧めします。
インストール後、出力コーデックから「Ut Video Codec RGBA(ULRA) DMO x86」を選択します。

透過付き動画で出力することで、動画編集ソフトでのエフェクト加工や編集がしやすくなります。
(動画編集をしない場合、背景設定から単色を選択して任意の色を選択してください)

■書き出し処理で強制終了する場合

【解決方法】
AVI出力時に強制終了する場合、PCのコーデック環境が最適でない可能性があります。
「K-Lite」「ffdshow」などのコーデックパックをインストールすることで解決します。
すでにコーデックパックをインストール済みの場合、別のコーデックパックの導入をお勧めします。

■以上が【仕上げ編】になります。
キャラミんStudioから出力後は、動画編集ソフトを使って色調調節やエフェクト効果をつけていきましょう。
ここまでがキャラミんStudioの基本的な作業の解説になります。
引き続き、投影用映像の制作解説ページをご覧ください。

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